結露による水分は、木材の強度と耐久性を損なうことにつながるので、注意が必要です。
1.表面結露
湿気を含んだ温かい空気が冷えた壁や窓ガラスなどに接して、空気中の水蒸気が水滴に戻り、窓などの開口部、壁、押入れなどの表面にできます。放置するとシミ、カビの原因になり、家具などの汚損にもつながります。
日常の注意
●水蒸気の発生をできるだけ抑えてください。
●通風、換気を心がけましょう。
●各部屋の温度差をできるだけ少なくしましょう。
表面結露を防ぐ住まい方
こまめな換気と、水蒸気をなるべく発生させないことが大切です。
居室
●室内に洗濯物を干すことは、できるだけ避けましょう。
※洗濯物が乾くときに多量の水蒸気が発生します。やむをえないときはエアコンで除湿したり、窓を開けて水蒸気を外に逃がします。
●冬場の締め切った部屋に大人数集まるときは、十分に換気しましょう。
※相当の水蒸気が発生します。鍋ものなどをするときは、特に注意が必要です。
●窓ガラスやサッシのアルミ部分に水滴がついているようなときは、こまめに拭き取りましょう。
●タンスなどの家具を置く場合は、壁から5~10cm離して通風」を心がけましょう。特に結露しやすい外壁側にはなるべく家具を置かないようにしましょう。
●結露はシミの原因になります。日頃から壁にシミなどがないかよく気を付けてください。
●窓サッシとカーテンの間の換気にも気をつけましょう。
●開放型の灯油ストーブは空気中の酸素を燃焼させ、水蒸気を発生させるのでなるべく使わないようにしましょう。
●植物や水槽などは少なめにしましょう。
●早朝は温度が下がり、結露が生じやすいので、防止のため、寝る前に一度窓を開けて換気しましょう。
●除湿機を使えば確実に、効率的に温度調節ができます。特に、窓などの結露をふき取った後スイッチを入れておくと、部屋全体の湿気がしっかり取れます。
バスルーム
●入浴中はもちろん、入浴後もしばらく換気して、天井や壁などの水滴が残らないようにしましょう。
●戸はいつも閉めて、他の部屋に湿気を漏らさないにします。
押し入れ・クローゼット
●頻繁に戸を開けて換気をします。
●内部の空気がよどみがちなので、すのこを壁と床に置き空気の循環をよくしましょう。
●布団や衣類が直接壁や床に触れないようにします。
●通気を確保するために、荷物や衣類を詰め込みすぎないようにしましょう。
2.内部結露
●室内の水蒸気を含んだ空気が壁の中に入り込んで断熱材内部にとどまり、外気により冷やされて起こります。水滴がたまるのが外壁内部のため、見えないところで木材を腐朽させ、住宅の耐久性を著しく低下させます。定期的に点検し、異常が認められた場合には当社までご相談ください。