基礎とは、地盤と建物との間で建物を支える、コンクリート部分のことです。建物の重みや建物にかかる外圧力をバランスよく地盤面に伝え、建物を支えています。
その基礎と建物本体の骨組みをしっかりとつなぐのが、土台の役割です。
どちらも、建物を支えるとても大切な構造部分なので、定期的な点検と保守を行いましょう。
基礎と土台について、日頃から気を付けたいこと
●基礎が濡れていないか確認してください。雨が降っていないのに濡れていたら、建物内部の配管や設備で水漏れが発生している可能性があります。施工店へご連絡ください。
●シロアリは土台の大敵です。定期的な防蟻処理を行いましょう。一般的には5年毎に行いますが、SANWAグループでは5年保証または10年保証の防蟻処理をご提案しています。
●建具の建付けが悪い場合、建物の軸組が変形しているか、土台が傾斜していることが考えられます。至急、施工店へご連絡ください。
●住まいを長持ちさせるために、床下の換気は重要です。床下換気口の前に物を置いてふさがないようにしましょう。
※浴室、洗面所などの水回りの下は特に注意しましょう。
●ホースなどで水切りの下から水をかけないでください。土台や床下などに水が入り込んで、腐朽や蟻害を誘発する可能性があります。
床下点検
4~5年を目安に、床下点検口から床下を点検しましょう。
<床下点検のポイント>
●基礎
割れ(クラック)がないかチェックします。大きなクラックまたは基礎の内外に及ぶクラックが認められる場合は要注意です。クラックから水分が侵入して基礎内部の鉄筋が錆びてしまうと、鉄筋の膨張によりさらにクラックが大きくなり、さらにそこから水分が侵入するという悪循環が発生します。
なお、髪の毛くらいの細く浅いひび割れ(ヘアクラック)は問題ありません。
点検する際、写真に残すなどして比較してみましょう。その結果、進行している場合や、新たに異常な箇所があった場合は施工店にご相談ください。
●土台・床組
腐朽や蟻害がないか外周部と水回りの下を特に重点的に点検しましょう。腐朽が認められない場合でも、濡れやシミが発見された場合は要注意です。特に、外周部の土台で見つかった場合は、外壁の損傷や壁内結露の可能性が考えられます。
●設備・配管
水漏れや配管の結露により木部が腐朽していないか、また基礎内部に水たまりができていないか確認します。
床のきしみや床鳴りが生じたら
木材は、吸湿や乾燥によって膨張したり伸縮したりします。膨張・伸縮を繰り返すことで木材が次第に湾曲・変形し、床鳴り、きしみを引き起こします。
床束の長さの不揃い、大引の湾曲、床組の部材のたわみや傾斜、床仕上げ材の接合部分のずれ・・・など、いくつかの原因が考えられます。鋼製束の調整等によって補修することが可能ですが、構造体の補修になりますので、施工店にご相談ください。